研究開発

最高品質を目指した開発

今が最高の品質であると思った瞬間に、最高の品質ではなくなってしまう。研究員全員がこの考えを念頭に置き、ワンランク上を目指した開発に挑んでいます。この開発理念の下、最新の情報を基に原料の吟味を重ね、安全性と有効性、使用性に優れた商品づくりを行っています。必要に応じて、機能性を確認するために有効性試験も行うことで、より信頼性の高い開発に取り組んでいます。また、的確に市場を見据え、お客様の望む製品を企画提案させて頂くことで満足度が高く、リピート率の高い製品開発につなげます。商品開発にあたっては、既存の商品に満足することなく、各研究員が日夜、アイデアを出し合い、既存の製品にこだわらない商品づくりにも挑戦しています。このような取り組みも最高品質への追求から生まれました。

ゲオール化学株式会社 独自開発の化粧品製剤

既存の化粧品概念に縛られることなく、新たな製剤開発にも取り組んできました。美容ジェルの内部にクリームを内包するクリームインジェルの他、保湿クリームを高圧乳化技術により液体に調製した液体ナノクリームなど、既存の製品の枠内に縛られない、独自の製剤開発にも取り組んでいます。

保湿クリーム内包美容ジェル(二剤充填タイプスキンケア化粧品)

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クリームインジェルは、保湿クリームを美容ジェルの内部へフロートさせる特殊製法によって作成します。スイーツのような見た目の美しさに加えて機能性を追求しました。保湿クリームと美容ジェルという異なる二種の機能を、一つの製品で実感頂けます。クリームインジェルは製品中に二種の製剤が独立して内包されていますので、外層製剤への着色、内層製剤だけへの香り付けも可能です。2014年12月、ゲオール化学株式会社では、クリームインジェルについて、そのモノとしての機能性と製造技術の両面から特許を取得しました(特許第5670031号)。

液体ナノクリーム

液体ナノクリーム
液体ナノクリームは、ホモミキサーによる高速撹拌に加えて、高圧乳化処置を繰り返すという工程を経て完成する新タイプのクリーム製剤です。クリーム中の油性成分をナノサイズという極めて微小な乳化サイズで製剤中に分散させることで、液体のクリームを作成しました。液体ナノクリームは、これまでのカテゴリーには分類できない新タイプのスキンケア化粧品です。べたつかず浸透性に優れた製剤で、そのインパクトは、これまでの保湿クリームの概念を根底からくつがえします。

ゲオール化学株式会社 独自開発の化粧品原料

既存の化粧品原料に縛られることなく、化粧品素材の開発にも果敢にチャレンジしてきました。これまでにキノコの菌糸体培養抽出エキス、葛イソフラボン、金コロイドなど、他社には真似のできない独創性の高い美容成分を多数開発しています。長年の基礎研究によって支えられた確かな化粧品原料と製剤化技術で既存の製品では成し得なかった感動をご実感頂けるように、日夜、研究に励んでいます。

金コロイド

金コロイド
金はナノサイズに微細化すると赤色の金コロイドになります。ゲオール化学では、会社設立と同時に自社で調製した金コロイドを使った乳液の販売を始めました。それ以降も研究を続けてきたゲオール化学の作る金コロイドは、他社の追随を許さない程の高い安定性と発色性を兼ね備えています。金コロイドには金属触媒によって活性酸素を無毒化する抗酸化作用があり、その効果は半永久的に持続します。

天然キノコの培養菌糸体が作る化粧品の新原料

天然のキノコを無菌培養すると菌糸体と呼ばれる成長段階に誘導することができます。私たちは、この培養成分からの美容成分の探索研究を進めてきました。キノコを使った化粧品の成分開発は大変珍しく、業界でも注目されています。これまでに200種以上のキノコを採取し探索研究を進めてきたところ、幾つかのキノコの培養成分から化粧品素材として有望な成分を特定し、学会や学術雑誌において、その研究成果を発表してきました。

ホウロクタケ
ホウロクタケ
ホウロクタケの培養成分は強い抗酸化作用と美白作用を有することがわかりました。その後、信州大学との共同研究を経て、この機能は、ホウロクタケが特定の培養条件のもとで作る daedalin A という成分によることが明らかになりました。daedalin A はビタミンEとよく似た新規物質ですが、ビタミンE以上の活性酸素消去作用と、既存の美白剤以上のメラニン合成抑制作用を示し、学術的にも注目を集めています。私たちは、この daedalin A を豊富に含有するホウロクタケの培養成分としてダエダリアエキスMBを開発しました。
マゴジャクシ
マゴジャクシ
日本を初めとする各国で珍重されてきた霊芝の一種で、日本固有種の珍しい種類です。マゴジャクシの培養菌糸体から抽出される抽出液は強い抗炎症作用を示します。この抗炎症成分は、複数のトリテルペン化合物であることを、私たちの研究から明らかにしています。化粧品成分として使用する際には、肌荒れ改善効果が期待できます。
(学会発表)
2004年 日本農芸化学会中部支部大会
2005年 日本農芸化学会本大会
2005年 香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会
2006年 日本香粧品学会
2008年 香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会
2010年 日本農芸化学会本大会
2010年 香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会
(学術雑誌への投稿論文)
2007年 Biosci. Biotechnol. Biochem.; 71 (11)
2009年 Int. J. Oncol.; 34 (1)
2009年 Biosci. Biotechnol. Biochem.; 73 (3)
2010年 Bioorg. Med. Chem. Lett.; 20 (3)

葛イソフラボン

葛イソフラボン
葛根はカッコントウという生薬の原料にもなり、その薬効は葛イソフラボンによるものです。イソフラボンを含む食品は他に大豆がありますが、葛根のイソフラボン含量は大豆以上です。吉野葛の製造工程で発生する葛根の廃棄繊維から、抗炎症・チロシナーゼ阻害・抗酸化・抗菌といった高い美容効果を示す葛イソフラボン(6-geranyl-coumestrol)を豊富に含むエキスの抽出に成功しました。